発想の転換 rethink 2004 6 30
アメリカ人の投資家は、中東情勢が気になるでしょう。
イラクが、どうなるか。
サウジアラビアが、どうなるか。
これを、地政学的リスクと呼んでいるかもしれない。
確かに、そういう心配は、あります。
しかし、こう考えるべきです。
たとえば、10年後に、癌で死ぬと考えましょう。
10年間、「私は、癌で死ぬ」と悩んで生きた人間と、
気持ちを切り替えて、10年間、ベストを尽くして生きた人間と、
どちらが、素晴らしい人間でしょうか。
もちろん、後者の人間の方が素晴らしいのです。
しかし、今のアメリカ人は、前者の人間となっています。
どうも、今のアメリカ人は、イラク戦争の失敗によって、自信喪失となっています。
1回ぐらいの失敗で、自信喪失となるのは、おかしい。
そういえば、アフガニスタン戦争も失敗でしたね。
しかし、失敗というものは、いつまでも続くものではありません。
失敗が続けば、残っているのは、成功です。
永遠に続く失敗はありません。
失敗と成功は、交互に来るものです。
雨が降る日もあれば、晴れる日もあるのです。
しかし、人間は、大雨が続くと、永久に雨が続くと錯覚するのです。
いつまでも続く雨は、ない。